『ソニーVSサムスン』 張世進 日本経済新聞社 ¥2,625円(込)
「何故、失敗したのかと考えることは有益である」
「何故、成功したのかと考えることは有害である」
何故なら、前者は現実を直視しており 後者は夢を見ているからである。
前を見ずに歩いて、転ばない人間がいるだろうか?
多田屋稲毛店 石田

『これからの「正義」の話をしよう』 マイケル・サンデル 鬼澤忍(訳) 早川書房 ¥2,415円(込)
本書は、ハーバード大学史上最多の履修者数を誇る人気講義「Justice(正義)」を書籍化したものです。
もしも、この世の中に絶対的な神様が存在したのなら 「正義とは何か」など考えなくて済んだのかもしれません。
しかし、残念ながら「神様」は存在しないし 「問題」を考えることが出来るのは人間しかいないのです。 そして、その「問題」の多くは、人間自身が作り出したものなのです。
自分たちの問題くらい、自分たちで考えて答えを出す。 それくらいの能力が、人間にはあると信じたいものです。
多田屋稲毛店 石田

『幽霊を捕まえようとした科学者たち』 デボラ・ブラム 鈴木恵(訳) 文春文庫 ¥980(込)
幽霊なんかに、興味はない。 幽霊なんかを信じている人間に、興味がある。
多田屋稲毛店 石田

『草食男子0.95の壁』 竹内久美子 文芸春秋 ¥1,000(込)
腐った肉を食べるくらいなら、草を食べた方がいいと思う。
「草食」というのは片方の視点での認識であり、「肉を食べない」というのはただ単純に「食べたい肉がない」だけなのでは? 、、、というもう片方側からの意見でした。
多田屋稲毛店 石田

『自分がわかる909の質問』 サルバトーレ V ディダート 宝島社 ¥1,400(込) この909の質問で確実にわかることは あなたはとても根気強いか、余程、暇人かということです。
多田屋稲毛店 石田

『アホの壁』 筒井康隆 新潮新書 ¥714(込)
「アホ」について書かれた本ですが 「アホ」の為に書かれた本ではありません。
「アホ」とは何かを考え、分析する、それ自体が「アホ」っぽい気もしないではありませんが、一応、真面目な本なのです。
残念ながら、本書を読んでも「アホ」は治りません。 それは、どんなに走っても自分の影を引き離せないのと同じ事です。
人間と「アホ」の間にあるのは「壁」ではなく「影」なのではないでしょうか。
多田屋稲毛店:石田

『殺人者たちの午後』 トニーパーカー 沢木耕太郎 訳 飛鳥新社 ¥1,785(込) ハードボイルド小説のようなタイトルですが マッチョで女性にモテる主人公は登場しません。
本書は、もっとも重い罪を犯してしまった人々の告白の書です。 もっとも重い罪、つまり「殺人」です。
何故、人殺しの言い分などを聞かなければならないのでしょうか? ただのやじ馬的な興味? それとも、「貧困」、「心の闇」などと重い言葉を軽く使うメディアのように、 それらしい言葉を押しはめて安心したいだけなのでしょうか?
その理由が陳腐なもので、人に聞かれて思わず誤魔化してしまうような事でも、 自分の知りたいという思いに嘘はつけないのです。
「人の命」とは、何なのでしょうか? それを奪ってしまった彼らは、一体何を語るのでしょうか?
それを今、知りたいと思うのは、自分が死んでしまってからでは遅いからです。
多田屋稲毛店:石田

『ジャックメスリーヌの生涯』 ジャックメスリーヌ ハヤカワ文庫 ¥1,029(込)
サングラスをかけたからって、強くなるわけではありません。 それなのに何故、強くなった気がするのでしょうか。 それは、自分の視界を遮ることによって、他人の視線を意識しなくなります。他人が介在しない想像の世界では、どんなことだって自由になるように、サングラスをかけることによって、同じような現象が起こっているのではないでしょうか。
こうした「情報の一方通行可」は、想像的なイマジネーションを生み出すキッカケになることがあります。その一方で、情報を制限してしまうことで、偏った考え方になってしまうこともあるのです。こうしたことは、サングラスをかけなくても似た状態になることがあります。
世の中の多くの善良な人々は、「正直者がバカを見る」と、自分たちが一番の被害者のように嘆きますが、本当にそうなのでしょうか。 善良な人々ですら理不尽な世の中なのなら、「善良でない人々」にとっては、もっと理不尽な世の中ということになるのではないでしょうか。
本書「ジャックメスリーヌの生涯」は、フランスに実在した犯罪者が獄中で書き出版した、自伝的犯罪小説です。 犯罪小説として面白く読めるのですが、「現実に起こった犯罪」というリアリティが本書を「ただ面白いだけの小説」以上の存在にしています。 健全な社会、善良な人々から「悪」の烙印を捺された彼は何を考え、どう生きたのでしょうか。
僕は彼からある種の「正しさ」を感じました。 ただ、そのことにとまどいは感じませんでした。 それはきっと、僕には似合わないサングラスを一度もかけたことがなかったからだと思います。 多田屋稲毛店:石田

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